経済産業調査会のオンライン知的財産セミナーの講師を務めます

2022年2月25日、3月4日開催の経済産業調査会のオンライン知的財産セミナー「知っておきたい事業に貢献する意匠の意外な活用方法および令和元年改正意匠法による画像、建築物、内装の意匠の最前線」の講師を務めます。
お申し込みはこちらの申込フォームとなります。皆様奮ってご参加ください。

日 時
(前編)2022年2月25日(金)
(後編)2022年3月4日(金)
14:00~16:30 途中休憩あり
(Zoomによるオンライン開催)

聴 講 料
前・後編 両日御参加
会員(普通・特別)  8,000円(税込)
一 般       16,000円(税込)

前編のみ御参加
会員(普通・特別)  4,000円(税込)
一 般       8,000円(税込)

後編のみ御参加
会員(普通・特別)  4,000円(税込)
一 般       8,000円(税込)

※知的財産情報会員の「セミナー無料招待券」もご利用いただけます。
※請求書はセミナー終了後にお送りいたます。
※特許ニュース、経済産業公報の購読者は一般料金となります。

概要

 「2018年に経済産業省と特許庁が「デザイン経営宣言」を出してデザインの力をブランドの構築やイノベーションの創出に活用することを提唱したように、近年では企業戦略においてデザインを積極的に活用してビジネスの促進を図ることが求められています。せっかく素晴らしいデザインにより商品がヒットしても模倣品が市場に出回ってしまうと開発費用を回収して利益を上げることができません。また、デザイン経営宣言の一環として2019年5月に特許法等の一部を改正する法律が成立し、意匠法の大幅な改正が行われましたが、従来は保護対象外であったものについても新たに保護対象となったため、企業がビジネスを行う上でも改正点を十分に把握しておく必要があります。

 今回の研修会の前半では、令和元年改正意匠法および意匠審査基準改訂の概要を解説するとともに、新たに保護対象となった画像、建築物、内装の出願状況や登録事例も紹介いたします。また、研修会の後半では、事業に貢献する知財の活用を考える上で、今まであまり知られていない意匠の活用方法を具体的な事例も交えながら紹介いたします。

 是非多数ご参加くださいますようご案内申し上げます。

プログラム
(前編・2月25日)
第1部 令和元年の意匠法改正の背景と概要
・保護範囲の拡充による画像、建築物、内装の意匠の登録要件の解説
・関連意匠制度の拡充
・意匠権の存続期間の変更
・創作非容易性の水準の明確化
・組物の部分意匠の導入
・間接侵害規定の拡充
・損害賠償額算定方法の見直し
・複数意匠一括出願手続の導入

第2部 新たな保護領域の意匠についての出願/登録状況
・画像、建築物、内装の意匠の出願および登録状況の分析

第3部 登録された画像意匠の紹介
・グラフィカルユーザーインターフェースに関する画像意匠の登録事例
・画面の領域区分、アイコンに関する画像意匠の登録事例
・画像意匠への変更を見据えた特許出願

第4部 登録された建築物/内装の意匠の紹介
・主要企業による建築物、内装の出願、登録状況について
・住宅デザインを意匠権でどのように保護するか
・建築物・内装の意匠の活用による知財戦略と広報戦略の融合

第5部 新たな関連意匠制度の活用事例
・「自己の意匠」に関して関連意匠出願で気をつけなければならないこと
・部分意匠の関連意匠出願について

(後編・3月4日)
第1部 意匠権の様々な活用法の紹介
・競合他社に対する牽制と模倣品の阻止
・新しいブランドの構築
・技術的特徴を特許権だけではなく意匠権でも保護
・税関取り締まりに活用
・社員のデザイン意識の向上を図る
・クロスライセンスでの意匠権の活用
・意匠権を担保に融資を獲得

第2部 意匠権と特許権、商標権を組み合わせた知財ミックス戦略
・意匠権と特許権を組み合わせることによる4つのメリット
・意匠権と商標権を組み合わせることによる半永久的な権利の活用テクニック

第3部 意匠権を実際に活用している会社の事例の紹介
・世界を震撼させたApple対Samsungの画像デザインの意匠権に関する訴訟の紹介
・美容機器の模倣品を意匠権により撲滅
・IT企業によるアイコンや検索画面等の画像意匠の活用戦略
・他業種参入による「超立体マスク」の開発戦略
・国内だけではなく海外市場における模倣品も意匠権により排除